factory visiting

イタリア屈指のテキスタイルメーカー・ラ トーレ社へ、デザイナー雅姫が現地を訪ねました。
選りすぐりの原毛から糸を作り、
生地へと仕上げる工程を見学。
熟練の職人により、手間暇かけて生み出される
確かな素材に感動し、
クロス&クロスのために生地を厳選。
上質な風合いが満喫できる
2タイプのロングコートを作りました。




ラ トーレ社は古くから繊維産業が盛んなトスカーナ州西北部、プラート地域でも有数の生地メーカーのひとつ。1960年代の設立当時から風合いにこだわったウールのコート地に定評があり、特に仕上げ加工の技術に優れています。




すべての工程を国内で行う100%イタリア生産を信念として徹底した品質管理を誇り、サスティナブルなプロジェクトにも参加。




その取り組みは高級感のある生地とともに高く評価され、ヨーロッパの一流メゾンからも信頼を寄せられています。




素材や風合い、色調の異なる膨大なサンプルが並ぶオフィスにて。オーナーのアルベルトさんの説明に耳を傾けながら、着心地のいいコートをイメージして感触や顔映りなどをチェック。




迷いに迷ってセレクトしたウール×ポリエステル地は、ふっくらと軽やかな風合いです。




その軽くしなやかなウール×ポリエステル地を生かしたコート第一弾は、ノーカラーコートの一枚仕立てです。




折り返した袖口にはスリットを入れて、さりげないアクセントに。




ウエストがマークできる、共布のベルトつき。
軽く絞れば適度なメリハリが生まれ、
より颯爽と着こなせます。




クロス&クロスのタグの下には、ラ トーレ社が
手がけた確かな素材を保証する織りネームも。




そして第二弾は、裏地付きのテーラードコート。
洗練されたトープカラーを選びました。




コンパクトな襟にフラップポケット、シングルの2ボタンなど、流行にとらわれないトラッドなデザインです。




スッキリと細身の襟は、女性らしさを感じさせて。




滑らかな裏地付きで、袖通しもスムーズです。
袖口のボタンを外して折り返しも可能。




着回し力の高い一着は、2サイズ展開しています。



text:Noriko Takai



 

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